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第114回 猫に学ぶビジネス哲学

先日にゃぶろうを入浴させた。猫はきれい好きな動物だが、水濡れを嫌う猫は多く、

一切入浴させない人もいる。ではなぜこの時期お風呂に入れたのか?暑さ対策という

目的がある。彼はブラッシングを嫌がる猫で、抜けきれなかった冬毛を落としている。

目的がはっきりすると、この時期にお風呂に入れる必要性をご理解いただけたかと思う。

 


目的の確認は仕事の場面でも重要。

 

例えば「昔からやっているから」「前任者から引き継いだから」という理由で、

続けている業務がある場合。長く続く業務こそ、改めて目的を確認して必要性を吟味する

「業務の断捨離」が必要。社会全体が今までの「日常」を見直しているこの時期は、

見極めの好機かもしれない。今日は目的の確認の重要性について考えたい。

 

ところで皆さんは目的、目標、手段の違いについて説明できるだろうか。

わかりやすく説明すると、目的は最終ゴール、目標は途中のチェックポイント、

手段は、やり方。野球に例えると、目的は「今日の試合でライバルチームに勝つ」、

目標は「攻撃で何点取り、守りで何点以内に抑える」という数値感。

手段は「攻撃で狙い玉を直球に絞り、守りで長打に気をつける守備体制を敷く」など。

 

仕事で断捨離を検討しようとしている業務は「目的・目標・手段」のうち「手段」に当たる。

この業務で目指していることは何かという「目的」について改めて確認すると、

目標や手段が適切かどうかを、見極めることができる。

 

目的に沿って目標や手段を考え行動することの重要性を説いていたのは、プロ野球の名選手・
名監督であった野村克也さん。野村さんは、選手が試合で結果が出なくても、そこに至るま
でのプロセスにしっかりとした根拠があって、正しい努力をしているかどうかを重視してい
た。長期的にはその方が選手は成長し目的を達成できると考えていた。仕事も同様だと思う。