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第110回 猫に学ぶビジネス哲学

夏毛に移行中のにゃぶろう。ブラッシングを頑張る日々。ブラッシングで触られたくない場
所を反応を見ながら学習中。嫌だと手をガブッと噛んでくるが、実は甘噛みで喜んでいるこ
ともある。機嫌によっても反応は変わるし、絶対こうだという正解はないように思う。

 

 

 

現代は「正解のない時代」と例えられる。特に、新型コロナウイルスの感染を抑えていこう
という目下の状況では、何が正解なのか見当もつかず途方に暮れてしまうことも。今日は、
正解のない時代をどう生きるかについて考えてみたい。


答えのない時代である現代は、VUCAという言葉で表現される。突発的な変動(Volatility)
が多く、不確実(Uncertainty)で、複雑(Complexity)かつ曖昧(Ambiguity)。

 

入念にシミュレーションしても、想定を超える事態が次々と発生し、

臨機応変な対応が求められる。

正解かどうかは別として、対応の選択肢が多様であるのも現代の特徴。そんな新時代に関し、
研究者の山口周さんは、新たな時代に必要とされるのは「問題は与えられるもの」という発
想ではなく、「問題を発見する姿勢」であると指摘している。また、山口氏は、ビジネスの
現場では、未来はどうなるかという予測の議論はなされるが、未来をどうしたいかという論
点はないがしろにされがちと指摘している。どうしたいかというイメージがあるからこそ、
多様な選択肢から、とるべき方向性を選ぶことができるように思う。

 


選んだ方向性を実行に移す段階では「やりきる」ことが大切であるように思う。環境変化を
受けて臨機応変に対応することは大事だが、それ以前に、決めたことを完遂できていないこ
とが理由で、望まない結果を招いているのではないかという視点も持っておきたい。