毎週火曜日にお届けしています"Finer"
志を持って頑張っている方、
誰かにfine!を届けようと活動している方、
いわゆる「ファイナー」をご紹介しています。
今回のFinerは・・
一般社団法人スポーツ沖縄 代表 大城英稔(ひでとし)さんです!
松田礼那)一般社団法人 スポーツ沖縄について教えて下さい。
大城英稔さん)「沖縄からオリンピック選手を出して、かつ、その選手にメダルを沖縄に持ち帰って来てほしい」という思いで2016年に立ち上げた一般社団法人です。
オリンピック選手を輩出して、メダリストにもなれるような仕組みを、沖縄で作りたいと思っています!
松田)オリンピックメダリストにもなれるような仕組みですか?
それは競技・種目に関係なく「メダリストになるために必要な基礎の部分」があるという事でしょうか?
英稔さん)はい!子供のころから、投げる・とる・走る・ジャンプする・・といった基本的な運動能力を身に着けておく事が大切だと考えています。
「走るのは得意だけけれど、キャッチボールは全然出来ない」とかではなく、トータルで基本的な動きをいかにベースアップ出来るかが大切です。
日本は、小さい頃から「自分は野球」「自分はサッカー」と競技を決めて、それだけを熱心に取り組む子も多いですが、僕は専門を決めるのは成長してからでいい・・
幼児期は、投げる・とる・走る・ジャンプする・・といった当たり前の事を当たり前に、高いレベルでできる子を増やす・・そんな仕組みづくりが必要だと思っています。
松田)英稔さんは、いつ、こういった「基本的な運動能力が必要だなぁ」「基本的な動きのベースアップが大切!」と気づかれたんですか?
英稔さん)オリンピック日本代表選手のトレーニング指導をしていた時に気づきました!
日本代表選手と言えども、自分が専門とする競技の動きは非常に良いけれど、トレーニングで「自分の専門以外」の動きをするとなると、例えば単純に「バーベルを持ちましょう!」という動きで、意外と時間がかかる事がありました。
松田)日本代表選手と言えども、現状では、自分の専門の競技以外の動きは、少し苦手に感じている人も多いんですね?
英稔さん)はい!けれど、基本的な運動能力をトータルで高くすることが出来れば、こういったトレーニングにもスムーズに入れるようになりますよね!?
スムーズに入れるということは、効率よくトレーニングもできる・・という事です。
そういう選手を小さい頃から育てていけると、国全体の競技レベルももっと上がっていくと、感じています。
松田)基本的な運動能力・・投げる・とる・走る・ジャンプするといった能力をトータルで上げていく事には、他にどんなメリットがありますか?
英稔さん)例えば、専門競技一本で、トップを目指してやっていると、ある時、頭打ちになります。
けれど、他の基本的な運動能力もベースアップしておくと、頭打ちになったところを、他の能力で対応できるようになるんです!
松田)なるほど!例えば野球のスター投手になりたい子も「投げる」といった動作だけではなく、「とる」「走る」「ジャンプする」といった運動能力をトータルで磨いておけば、いつか「投げる」という動作で壁にぶつかる事があっても、その他の運動能力も駆使して、その壁を乗り越えられる・・という事でしょうか?
英稔さん)その通りです!さらに基本的な運動能力をトータルでベースアップすることは「怪我の予防」にもつながります。
若い頃は、関節・靭帯・骨・軟骨周りが弱いので、同じ事をし続けていると、弱い所から壊れるリスクが高くなります。
1つの同じ動きをし続けるのではなく、色んな動きをすることで、そこの負担を軽減できる。
さらに、トータルで体力も上がって、怪我をし辛くなります。
松田)トータルでベースアップすることが、怪我のリスクを減らして、自分の好きな競技を長く続けられる体づくりにもつながるんですね!
松田)今日、英稔さんのお話を伺って、小さい頃は競技を限定せず、基本的な運動能力をベースアップさせる必要性がとってもよく分かりました!
英稔さん)ありがとうございます!
この「基本的な運動能力のベースアップ」を図るため、僕が代表を務めるスポーツ沖縄では、
3歳~小学校低学年のうちは、色んな競技が体験できるコースを用意しています。
先月までは「プール」でしたが、今月から「飛び込み」に子供達、挑戦します!
色んな競技を体験して、これが好きかもと気づく・・
基礎的な運動能力のベースアップが出来る・・
そして、いつかはここからメダリストが生まれたら嬉しいです!
松田)では、スポーツ沖縄さんの対象は、「3歳~小学校低学年まで」でしょうか?
英稔さん)いえいえ、「3歳~プロの方まで」が対象です!
例えばもう競技が決まっている中学生・高校生、プロの方にも、
その競技でもっと力をつけ、怪我をしにくい身体を作るにはどうしたら良いのか・・トレーニングのアドバイスもさせて頂いています。
また来月からは那覇マラソンに向けたトレーニングも始まります!
松田)那覇マラソンに向けたトレーニングですか?
英稔さん)はい!オリンピック日本代表選手も指導した経験を活かして、科学的なアドバイスをさせて頂けたらと思っています。
科学というのはプロ・素人関係なく、「最大限にその人が持っている力を引き出せる」というのがポイントです。
初めての那覇マラソンだけれど、出るからには完走したい!
これまでどうしても完走できたことがなくて、落ち込んでいる・・
無理なトレーニングで怪我をしてしまった事がある・・
そんな方のサポートをさせて頂けたら嬉しいです!
松田)「科学的なアドバイス」というと、具体的にはどういったアドバイスですか?
英稔さん)例えば「今の心拍数がこれぐらいなので、今の心拍数を基準にしたら、こういう練習の方法があります」など一人一人に合わせた、科学的なアドバイスをさせて頂きます。
また実践的なところでは、ランニングコーチがいますので、「走る時のリズム・フォームは、こういう感じで走ったほうが効率がいいですよ!」というアドバイスさせて頂きます。
さらに、月に何回かは給水場も設けて、より本番に近い形で、実践練習をする事が出来ます。
是非マラソン初心者・・という方もお越しください!
<NAHAマラソンサポートプログラムの詳細>
https://sports-okinawa.org/naha-marathon-complete-3month-program/
<一般社団法人スポーツ沖縄の詳細>
https://sports-okinawa.org/