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第105回 猫に学ぶビジネス哲学

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、週末はにゃぶろうと家で過ごした。

 

否、よく考えたら以前から家で過ごす事が多かった。とは言え、終息の時期が見通せない中、

自分自身も皆さんも、じわじわと精神的な疲労感が蓄積していくのではないかと心配している。

 


終りが見えない状況では、モチベーションを保つことが難しいこともあるだろう。今日は、
こうした状況でもモチベーションを保ちながら過ごしていく方法について考えてみたい。


目標勾配効果という言葉がある。目標に近づくほど、目標に対して感じる価値が高まり、

目標達成へのモチベーションが上がる心理のこと。コロンビア大学の研究で、お店のスタンプ
カードを使った実験が行われた。10個のスタンプを貯めると特典がもらえるルールで、スタ
ンプが1個も押されていないカードで10個のスタンプを貯める集団よりも、初めから2個押さ
れたカードでプラス10個(合計12個)のスタンプを貯める集団のほうが達成率が高かった。


具体的な見通しが立たない状況では、見通せない将来に囚われてストレスを抱えるより、目
標を近い時期に設定して、達成することに集中する方が精神的消耗を小さくすることができ
るように思う。毎日その日のゴールを設定し、やりきることに集中することも一つの方法。


ゴールへ近づいている感覚を得ると言う意味では、いま取組んでいることに対してフィード
バックを得ることも有効な方法。スポーツ選手はテレビ会議システムなどを利用してコーチ
からフィードバックを得る機会を作っているようだが、これはスポーツ選手に限らず、学び
を得ようとする人には広く活用できる方法であると思う。フィードバックをする側の立場で、
これから新たなビジネスに繋がる人も出てくるのではないだろうか。