猫を飼っている友人が、猫が食卓に上ってきて大変だと話していた。
一方、にゃぶろうは食卓に登ってこないので、料理中、先にできたものを
食卓に置いたままもう一品作ることができる。「こういう悪さはしない」
という前提があると、対策に費やす労力がいらず助かる。
職場でも、お互いの特徴やチーム内の共通のルールが分かっていると、
チームメンバーの力を上手に集めて、チームとしての力をより発揮しやすくなる
ように思う。今日は、共通理解を促してチームの力をより発揮できるような
方法について考えてみたい。
チーム内の共通認識のことをチーム・メンタルモデルと呼ぶ。
おもに2種類に分けられる。1つめは「仕事や技術・設備などに関する共通認識」
例えば、トラブル対応の際の手順について共通の認識を持っておくということ。
2つめは「行動の役割分担やメンバー各自の特徴の理解の共有」。
例えば、トラブルが起こった時に、メンバーの特徴に基づいて、誰がこの役割を
担うのが最適か共通認識を持っておくこと。
チームの共通認識を高めてチーム力を発揮している実例を見てみよう。
世界的デザインコンサルティング会社、IDEOでは、高い創造性を持ったメンバーが
多くの企業の課題解決に貢献しているが、アイディア会議でのルールを明確に
定めている。(1テーマに忠実に2ぶっ飛んで良い3すぐに判断や否定をしない
4会話は一人ずつ5質より量6絵や図を描こう7人のアイディアにのっかろう)
創造的な提案をしても会議で否定される環境では、創造的な発言は生まれない。
そういう事態を防ぎ、創造性を最大限発揮できる環境をIDEOは整えた。新型
コロナウイルスで大変な状況。今こそ、自社が何を発揮すべき会社かという
問いに立ち返り、力を発揮できるようにルールを明文化することでチーム力を
上げることも必要かもしれない。