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第96回 猫に学ぶビジネス哲学

毎週、にゃぶろうと猫哲学のコーナーのテーマを決めるために会議している。今

週の会議は昨日午前に開催したが、会議をはじめた瞬間、にゃぶろうは着席するか

と思いきや、中腰で寝床を踏み固め、眠ってしまった。

猫が本能のままに生きていることを羨ましく思う瞬間

 


人は、他者との関わりを優先するあまり、自身の心の声を疎かにしていることに

気づくことは珍しいことではない。そんな時、本当の自分は何をやりたいんだろうと、

悩む人もいるかもしれない。今日は、自分自身の心の動きを見つめる自己対話について

考えてみたい。

 

自己実現とは、自分らしく生きることができている状態。

心理学者のユングは、自己実現を「個性化」と呼んだ。ユングは、個性化が必要な

理由として、人類がこの世界で使命を果たすため、個々人の特性に気を配った方が

社会的により大きな功績を期待できるからだとした。

 


では、実際に自分の心を見つめる際にどのような点に気を配ればいいだろうか。

ユングは人の心には4つの働きがあるとした。1思考(理屈優先)、2感情(好き嫌い優先)、

3感覚(五感情報優先)、4直感(ひらめき優先)。4つのうちどの要素がより強く働くかに

よって、その人のタイプが分かるという。ユングは、個性化とは、個々人がこれら

4つをそれぞれ今より発揮できるようにすることであり、そのためには、人が共通して

無意識に持つ固定概念のようなもの(例:男(女)らしさ)を取り去ったうえで、自身の心の

働きに注目する必要があるとした。


固定概念を取り去ったら、より本来持っている自分らしさの純度が高まるという考え方。
心の働きを感じ取るために、自分だけの時間を持ち、そして、人との関わりを持つ。

それぞれの場面だからこそ現れる、自分自身の心の動きをそのまま受け止めることから

はじめたい。