「うちなーびけーん」という言葉を聞いて「ピーン」と来る方
どのくらい いらっしゃるだろうか?「沖縄だけ」「沖縄ならでは」という意味で
かつて県内のローカルCMで使われた言葉だ。
一定程度の世代には馴染みのある言葉だと思う。
実は昨日、Fine!7時台のスポンサーである拓南製鐵の工場見学会に
参加してきた。
その工場見学会で私はいくつかの「うちなーびけーん」に出会うことができた。
まずは車のシートベルトを使ったエコバッグ。
そして自動車のガラスを使った食器や器である。
拓南製鐵のグループ会社 拓南商事では役目を終えた家電や自動車の部品を
手作業で細かくわけ、鉄やプラスチックを中心に90%の再資源化率を達成している。
しかし、100%を目指そうということで、これまで廃棄せざるを得なかった
シートベルトや自動車のガラスを再利用したというわけである。
それぞれ「沖縄ならでは」のデザインがほどこされ、 まさに「うちなーびけーん」
ではないだろうか。
もちろん「うちなーびけーん」は拓南製鐵の基幹商品であるT-コンという
鉄筋にもみられる。
鉄筋の表面に斜めにクロスしてダイヤ節の模様が入っているが、
この模様は日本で拓南製鐵だけなんだそうで、鉄筋を見ただけで「拓南」の鉄筋
とわかるそうだ。また、鉄筋のサイズは、一番細いもので直径10ミリから、51ミリ
まであるのだが、全国のメーカーで細い鉄筋から太い鉄筋まで一括して生産している
メーカーは非常に珍しいそうだ。県内の様々な工事需要にこたえるために必要な
ものはすべて供給しようという使命感から製品をそろえているという。
今回、初めて知ったことだが、拓南グループでは鉄を生成する過程で必要な
「石灰」を生産・販売しているが、今回沖縄で発生した豚熱(豚コレラ)の消毒用
の石灰はすべて拓南製鐵の石灰なのだとか。鉄筋はもちろん、私たちの見えない
ところで、拓南製鐵の製品が私たちの生活をささえていることを改めて実感できた。
5月1日も工場見学会を予定しているという。 多くの皆さんに参加してほしい。