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第94回 猫に学ぶビジネス哲学

猫は人間の言葉を理解しているという説を耳にして以来、

私はにゃぶろうとの間でそれまで 以上に会話を大切にするようになった。

その効果か、最近では廊下ですれ違っても「ニャッ」 と挨拶をしてくれるし、

以前ならばなぜ鳴いているのかわからなかったことも、今では何を 所望して

いるかがわかるようになってきた...気がする。

 

 

 職場でも家庭でも「チームにとって会話は潤滑油である」と例えられるが、

リーダーがどの ようなスタンスでチームとコミュニケーションを取るかに

よって、チームが生み出す結果が 大きく左右されることもありえる。

 

今日は、リーダーとチームの関係について考えてみたい。

社会心理学者のレヴィン氏がアイオワ大学で行った実験を紹介する。

リーダーのもとで、チ ームメンバーの少年5名が工作などの課題に取組んだ。

リーダーのスタンスによって、メン バーの生産性や満足度がどう変化するか

を調べた。リーダーのスタンスは3種類。

 

1独裁型 (リーダーからの命令だけで動く)、

2民主型(メンバーの意見を取り入れ議論して決定)、

3自由放任型(メンバーそれぞれに任せる)。

 

結果、生産性が高かったのは独裁型と民主型だった。

 

ただし、満足度やチーム員同士の関わ りは、民主型が独裁型に比べて

大きく差をつけて高かった。この研究では「2民主型が、生 産性や満足度の

観点から最も優れている」と結論づけられた。

 

ただし、未成熟なチームや迅速な意思決定をすべきチームでは、

1独裁型が向いている場合 もありえる。また、専門家集団など、

メンバーのレベルが高く目標管理も適切にできるよう なチームでは、

3自由放任型を採用する方が望ましい場合もある。

 

チームが置かれた環境や メンバーを考慮して、

どのリーダーシップが今のチームに最適かを考える余裕を持ちたい。