沖縄には「琉球八社」という、琉球王国を守るために建てられた8つの神社があります。
「波の上宮」「普天間宮」「天久宮」「末吉宮」「識名宮」「沖宮」「金武宮」「安里八幡宮」です。
- ●波の上宮
もともと、ニライカナイの神様を祈る聖地(御嶽)だった場所に、琉球王国を守る琉球八社の1つとして、県内で最初に建てられました。
実は今も神社の裏に、御嶽があって、入る事が出来ます。
※お正月期間中は参拝の方が沢山いるため、難しいそうです。
1月15日頃からは入れます。
熊野三神が祀られた県内最初の神社です。
特にイザナミノミコトは、天照大御神を産んだお母さんの神様です。
ですので「良縁」「子孫繁栄」がご神徳として知られています。
一方、一緒に祀られているハヤタマオノミコト・コトサカオノミコトは、イザナミノミコトが、旦那様であるイザナギノミコトと別れた時に生まれた神様です。
ですので「悪縁を切る」というご神徳もあります。
「良縁を得て、悪縁を切りたい」という方、波の上宮がお勧めです!
- ●末吉宮
ご神徳「学業成就」「技芸成就」「新しい事を始めたい方」
首里から見て北(子の方角)にあるため「ニーヌフェの神(子の方角の神)」と言われてきた。「子」は十二支の初めで、2020年の干支でもある。なので「新しい事を始めたい」と思っている人にお勧めです。
また、県内の城にもみられる「琉球の建築様式」と清水寺などにみられる「大和の建築様式」のどちらも見られる貴重な神社でもあります。
- ●天久宮
ご神徳「技芸成就」「財運」
特徴の1つとして「弁財天」が祀られています。
七福神としても知られる「弁財天」は全国的には「技芸成就の神様」として知られていますが、天久宮の弁財天は「財運の神様」としても知られています。
商売をやられている方には、お勧めの神社です。
●安里八幡宮
ご神徳「武術」「勝負事での勝利」
県内で唯一、武勇の神様として知られる「応神天皇」が祀られている神社。
さらに、第一尚氏第7代尚徳王が遠征に行く際、安里を通りかかり、飛び立つ鳥を見て「一矢であの飛ぶ鳥を射落とす事が出来たら、きっとこの遠征は勝利する」と願をかけました。すると、見事、鳥を射落とすことが出来、遠征にも勝利した事から、その矢を放った場所に、今安里八幡宮があると言われています。
この事から「勝負事に勝ちたい時には安里八幡宮にお参りすると良い」ともいわれています。
世界中から空手家が集まる神社でもあります。
- ●沖縄県護国神社
戦没者を神様として、お祀りしている神社。
特徴は・・・「全国の」「一般の方も」祀られている点。
県外の護国神社は、その県出身の軍人軍属の方のみが祀られていますが、沖縄県は、沖縄戦で多くの方が亡くなられているため、県出身者でなくても戦争で亡くなられた方は皆祀られています。
平和へのお願い、ご先祖様への感謝の思いで、参拝されると良いと思います。
- ●宮古神社
宮古島にある「日本最南端」の神社。
宮古島の昔の統治者(豊見親 とぅいみゃ)3人を神様とし、熊野三神と合わせて、合計6柱の神様がいらっしゃる神社。
今は神様として祀られている豊見親(とぅいみゃ)は、かつて宮古島を統治していた人で、
例えば、仲宗根とぅいみゃは、今も残る漲水御嶽(はりみずうたき)の石垣を作った人としても知られています。
神様として祀られている「人」の功績・神話を身近に感じられる神社です。