毎週火曜日にお届けしています“Finer”
志を持って頑張っている方・・
誰かをFine!にしようと活動している方・・
いわゆる「Finer(ファイナー)」を
自分史インタビュアーの私・松田礼那がご紹介しています。
今回のFinerは、堀下社会保険労務士事務所所長・社会保険労務士の堀下和紀さんです。
松田礼那)堀下さんが「社会保険労務士」になろうと思われたきっかけを教えて下さい。
堀下和紀さん)今から15年前、サラリーマンとして「会社の人事・労務の改革」に関わりました。
当時、私が勤めていた会社は「若くして頑張っている人が中々昇進できない。お給料も上がらない。」「昇進が年齢に左右される。」という古い体制が残っている会社でした。
それを変えなければいけないと考え、東京の大手コンサルティング会社に「新しい人事システムを作ってほしい。」とお願いしたんです。
そのコンサルタントの方々の仕事ぶりに感動したのがきっかけです。
松田)ですが、堀下さんがなられたのは「コンサルタント」ではなく「社会保険労務士」ですよね?なぜですか?
堀下さん)コンサルタントの方々の仕事ぶりは素晴らしいものでした。
しかし、それで会社が「変われたのか」というと、残念ながら、当時は変わりませんでした。
コンサルタントの仕事は「現状を分析し、あるべき姿を描き、そのギャップをあぶりだして、解決策を考える事」です。
彼らは、その仕事を立派にこなし「解決策=人事・労務の新しいシステム」を作ってくれました。
ただ、彼らの仕事はそこまでです。
実際にその「人事・労務の新しいシステム」を運用していくのは、当時私が働いていた「会社」であって、運用段階に進めば、もう彼らコンサルタントはいません。
「システムの運用」は、会社がやっていくしかないんです。
しかし、せっかく作った新しいシステムも結局活かす事が出来ず、会社は変わりませんでした。
その時「自分は、もっと最後まで会社を見守って、『運用』まで上手くいくようサポートしたい。」と思いました。それは、社会保険労務士の仕事だったんです。
松田)今、県内で多いのはどういったご相談ですか?
堀下さん)一番多いのは、4月から施行した「働き方改革関連法案」にまつわるご相談です。
残業を減らすにはどうしたらいいのか?
年次有給休暇を、仕事に影響なく、従業員たちに取ってもらうためにはどうしたらいいのか?
同一労働同一賃金ってなんなのか??
そういったご相談や講演会のご依頼が多いです。
あとは、今年夏の某芸能事務所の契約書問題・パワハラ問題を受けて、急いで対策をとっている県内企業さんも多いです。
沖縄には「てーげー」という言葉があります。
プライベートでは「飲み会の開始予定時間に、ほとんどメンバーが揃っていなくても、誰も気にしない。」という面など、私も大好きです。
ただ、ビシネスで「てーげー」は良くありません。
沖縄には、契約書や残業代など、それこそ某芸能事務所と同じように「てーげー」で済ましてしまっている所が沢山あります。
「ファミリー経営だから」「義理人情で繋がっているから」は言い訳になりません!今、変えて行きましょう!
松田)「パワハラ問題」は「どこからどこまでがパワハラに当たるのか分からない。」「『パワハラだ!』と言われるのが怖くて、後輩・部下への指導がし辛くなった。」という声も良く聞きます。
堀下さん)そうですね。「人格を否定するようなことは言わない」」など、いくつかポイントはあると思いますが、それでも、パワハラと指導の境界線はとても難しいです。
だからこそ、我々「社会保険労務士」を頼って下さい!
パワハラ対策はセミナーなどで「何がパワハラに当たるのか」を繰り返し学ぶしかありません。呼んで頂ければ、講師として喜んで伺います!
松田)まだ何もトラブルは起きていない段階から「対策」として、社会保険労務士さんを勉強会やセミナーにお呼びしても良いんですね!?
堀下さん)はい!弁護士が「事後」なのに対して、我々社会保険労務士は「事前」です。
パワハラ・セクハラ対策、バイトテロ対策、人手不足対策など、問題が起きる前に、対策を考えましょう!
松田)「人手不足対策」も社会保険労務士さんに相談して良いんですか??
堀下さん)はい!うちの顧問先の8割も今「人手不足」で悩んでいます。
なので、うちの事務所で実践した方法をもとに、様々なアドバイスをさせてもらっています。
例えばハローワークに求人を出す時「給料だけ書いておけばいい」と思っていませんか?
有給休暇の取りやすさ、育児休暇なども書いておくと良いでしょう。
また求人専用のHPやFacecook、インスタグラムも、効果があると感じました。
こういったプロとして研究した様々なノウハウをお伝えするようにしています。
例)堀下社会保険労務士事務所さんのインスタグラム⇒
https://www.instagram.com/horishita_office/
松田)こんなに幅広い相談に乗って頂けるなんて知りませんでした!
堀下さん)会社の「人」に関わる事は、全て社労士に相談するのが良いと思います。
ちなみに、今度の金曜日には、先日発売した新しい本「社労士・弁護士の労働トラブル解決物語」の出版記念として、県立博物館・美術館で、講演会・シンポジウムも開催します。
私を含めた社労士・弁護士の4人で、今日お話ししたような、パワハラ・セクハラ対策や、残業対策など、様々な労働トラブルについて話し合うので、こういった問題への解決ヒントになるはずです。是非、お越しください。
松田)最後に、堀下さんの今後の夢・目標を教えていただけますか?
堀下さん)私の使命は、より多くの企業の従業員の、様々な不安を払拭し「働きやすい環境」を作る事だと思っています。
それが、従業員1人1人のやる気につながり、会社が儲かる事につながり、ひいては、沖縄の県経済の発展にも繋がっていくと信じています。
これからも、県経済の発展の一助になれたら嬉しく思います。
<堀下さんの事務所詳細>
<シンポジウム詳細>
HP⇒http://horishita.com/news/n559.html