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第69回 猫に学ぶビジネス哲学

「計画通りにすすめるためには?」

 

 

夏休みも中盤。子どもたちは宿題の進捗を確認する時期かも。

わたしも今年は8月下旬に締 め切りを迎える作業量が多い仕事があり、

にゃぶろうの監視のもと、作業に勤しんでいる。 

 

 

子どもの頃、早い時期に夏休みの宿題を終えた年も、ギリギリまで

宿題を残して苦しんだ年 もあった。毎年計画を立てていたのに、

どうして違った結果が出ていたのかと不思議に思う。

 

ビジネスの場面でも、プロジェクト計画を作って仕事を進めるが、

期限までに終了できない ケースは存在する。天候や社会情勢、

物流等自分たちだけでは対策できない部分もあるが、 自分たちで

対策できる部分はしておきたく、2つの実験をヒントに計画づくりを考えたい。 

 

 

1つ目は、作業期間に関する見積もりミスについて。

 

カリフォルニア大学で行われた実験で、 学生たちが卒業論文を

仕上げるために必要な日数を予想したところ、実際に掛かった

日数の 平均は、事前に見積もった日数の約1.6倍だった。

 

人間は自分の作業にかかる所要時間を楽観 的に見積もる傾向が

あるようだ。他の業務との兼ね合い、細かい工程の見落とし、

体調不良、 天候など、作業が遅れてしまう要因を洗い出すことで

見積もりを現実に近づけたい。 

 

 

2つ目は、持久力の問題。社会心理学者による実験で

「エクササイズを50回やるとしたら、 何回目で疲れると思うか?」

と尋ねたところ、多くの回答者が30回くらいと答えた。

 

70回やるとしたら?と尋ねると、多くの人が50回くらいで疲れると答えた。

人間の心理は、おおよ そゴールとされる分量の3分の2程度で疲れると

考える傾向があるようだ。確実に進めたい分 量の1.5倍の量を目安にして

おくと個人レベルでの持久力を発揮できるのかもしれない。

 

計画には予想外がつきものだが、人間の心理も織り込んで計画に

うまく反映させることで、 より現実的な結果を生む計画を組む

ことも心がけたい。