MENU

Pick Up Program / ピックアッププログラム

番組一覧はこちら
Logo

ブログ

一般社団法人 食アスリート協会 理事 スポーツ栄養士の馬淵恵さん

毎週火曜日にお届けしています"Finer" 志を持って頑張っている方、

誰かにfine!を届けようと活動している方、 いわゆる「ファイナー」を

ご紹介しています。

今回のFinerは、

一般社団法人 食アスリート協会 理事

スポーツ栄養士の馬淵恵さんです。

 

 

松田礼那)馬淵さんは「スポーツ栄養士」という事ですが・・
まずは「スポーツ栄養士」というお仕事について教えて下さい。

 

馬淵恵さん)アスリートの体づくりを栄養面からサポートするのが仕事です。 身体を大きくしたい、筋肉をつけたい、減量したい・・などアスリートの体を、食事面から変えるサポートをしています。

 

松田)馬淵さんは、なぜ「スポーツ栄養士になろう!」と思われたんですか?

 

馬淵さん)私には息子が二人いるんですが、長男が幼稚園の時、サッカーを始めました。 そして、小学校に入るころには、「ただ楽しければいい」というものから、「競技」にサッカーが変わって、日本一のサッカー選手を夢見るようなりました。 そんな息子をサポートしたいと思ったのが、スポーツ栄養士を取得したきっかけです。

 

 

松田)「息子さんを応援したい!」という思いからスタートしたんですね! そして、今は息子さんはもちろん、全国の様々なアスリートの方々をサポートされていると伺ったんですが・・?

 

馬淵さん)はい!プロ野球選手や高校ラグビー、高校野球、大学アメリカンフットボール、実業団バレーボール、実業団陸上チームなど、幅広い分野のアスリートたちをサポートさせて頂いています。

 

 

松田)私の母校の大阪桐蔭ラグビー部もサポートして下さっているんですね!

 

馬淵さん)はい!8年前からサポートさせて頂いています。 選手たちが真剣に食事に向き合う事で、1年半で20㎏体重を増やせる選手が出てきたりと、みるみる体が変わって、花園の常連校になった事、私もとても嬉しく思っています! また食事を気を付けると、体だけではなく、メンタルもどんどん変わっていきました!

 

松田)食事は体だけではなく、心にも影響しているんですね!

 

馬淵さん)はい!やる気にも関係するドーパミンや、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンなど、神経伝達物質も食事から作られています。 食事を気を付け、こういったホルモンをきちんと出せる状態を作る事で、試合終盤で相手に競り勝ったり、ピンチの時でも楽しむ心の余裕が生まれるのだと思います。

 

 

 

 

松田)では、具体的にアスリートの方々、またスポーツをするお子さんのいるお父さん・お母さんは、食事でどういった事を気を付ければいいんでしょうか?

 

馬淵さん)まず「食べたものをしっかり受け止められる体づくり」を意識して下さい! しっかり栄養あるものを食べても、 もし胃がちゃんと消化してくれなければ・・ 腸がちゃんと吸収してくれなければ・・ 食べた物は全て「便」として排出されてしまいますよね? ちゃんと消化・吸収できる、食べ物をしっかり受け止められる体づくりが大切です!

 

松田)「食べた物をちゃんと消化・吸収できる体づくり」には何を意識すればいいんでしょうか?

 

 

馬淵さん)そんなに難しい事ではありません。 例えば、食事の時、よく噛んで食べていますか? また日本の伝統的な食べ方「三角食べ」は出来ているでしょうか? ご飯を食べる、お味噌汁を飲む、おかずを食べる・・という三角だべです! お水で流し込むのではなく、お味噌汁などの汁物と一緒に、口の中で混ぜて食べる事を「口内調味」と言います。 実はこの「口内調味」を出来ない子が今とっても増えているんです。 そうすると、唾液の分泌が減るので、消化酵素が出にくくなって、胃に負担がかかる。腸での吸収もされづらくなってしまいます。

 

松田)三角食べ・・・私もすっかり忘れていました・・。

 

馬淵さん)栄養を気を付ける事も大切ですが、まず「食べ方」を見直してみて下さい! また、食事だけではなく、睡眠・代謝・排便・入浴・・こういった生活習慣を整える事も、美味しくご飯を食べて、食べた物をエネルギーにしていくのには大切な事です。

 

松田)栄養素としてはどういった事を気を付ければ良いんでしょうか?

 

馬淵さん)スポーツ栄養学には、基本の6皿というのがあります。 「ごはんなどの主食」「味噌汁などのスープ」「肉・魚・卵・大豆を使った主菜」「サラダなどの副菜」「果物」「牛乳などの乳製品」 この6皿です。 ただこの6皿を毎食用意するのはとっても大変ですよね。 ですので私は「食アススタイル」といって、3品を意識するよう呼び掛けています。 「ごはん」「具だくさんの味噌汁」「おかず」この3品です!! そして「ごはん 6」「おかず+味噌汁 4」この割合もポイントです。

 

 

松田)ごはんを多めに食べるんですか!?

 

馬淵さん)はい! あまり知られていませんが、実はお米は、「エネルギー・燃料」になるだけではなく、「筋肉・骨・血液になるたんぱく質」も含まれていますし、「調子を整えてくれるビタミン・ミネラル」も豊富なマルチ食材です! アスリートの方はまず、白米を食べましょう! これは競技に関係なくお伝えしている事です。

 

松田)ただ「白米=太る」というイメージがありますよね・・? 痩せている事が良しとされている新体操などの競技や 減量が大切なボクシングなどの競技では禁忌のような気がするんですが・・・。

 

 

馬淵さん)そうなんです!「食べずに痩せる!」「白米は敵だ!」という考え方がありますが、私はそれは効率の悪い方法だと思っています。 食べないと胃腸が動かない!代謝が上がらない!体温も上がらない!燃焼効率も悪くなります! 減量をするのであれば、まずはしっかり食べて、体の代謝効率を上げてあげると良いと思います。 「まずはしっかり食べて、それから落とす」のがポイントです。 食べずに痩せようとしていた人たちの中には、 ご飯とお味噌汁の食事に切り替えただけで、体重が落ちるケースもあります。 これは「食事誘発性熱代謝」といって、食事をとることで、内臓が動き、エネルギーを使っているからです。 この「食事誘発性熱代謝」をしっかり働かせて、運動をしていれば、体重は落ちていきます!

 

松田)「減量=食べなければいい」という話ではないんですね!?

 

馬淵さん)はい!「減量=まず食べる」という所からスタートして、食べ方や食べるものを意識することがとっても大切です!

 

 

 

 

こういった目から鱗の馬淵さんのお話をもっと聞きたいという方・・ また個人的に「自分はどういったタイミングで、どういったものを食べたらベストなのか」を聞きたいアスリートの方・・ スポーツをされているお子さんの食事の事を相談したいお父さん、お母さん・・ 「食アスリート協会」に相談してみて下さい! 馬淵さんは今後も沖縄で講演などされる予定ですし、 沖縄には馬淵さんが育てたインストラクターの方もいらっしゃいます! 学校のクラブ単位でも相談に乗って頂けますよ♪

 

<食アスリート協会> HP⇒http://s-a.or.jp/

 

Facebook⇒https://www.facebook.com/shokuasu/

 

馬淵さんのメールアドレス mabu.m@s-a.or.jp 電話番号 080-4068-9936